あなたはいま幸せですか?
そして、『幸せ』というものについてどれくらい考えたことがあるでしょうか。
幸せの定義は一応「運がよいこと。幸福。幸運。うまい具合にいくこと。」とされています。けっこうぼんやりしていますね。
この記事では、「幸福をつくるマインドセット」に焦点を当て、日常の中でどのような考え方や態度が幸福感を高めるのかについて考察していきます。
感謝をする
まず一つ目は、感謝の心を持つことです。まわりの人が自分にしてくれたこと、今日あった良い出来事、そんなことに気持ちを向けて感謝するようにしてみましょう。幸せな気持ちが湧いてくるはずです。
慣れてくると基本的にはどんなことにでも感謝をすることができるようになるのですが、最初は難しいと思います。
なので最初のうちは「毎日3つのことに感謝する」ということに意識するといいです。夜、帰り道でも、お風呂に入っているときでも、寝る前でも、今日あった良かったことを上から3つ思い出してみてください。少なくとも何もしないよりは幸福感を得られることは間違いありません。
(話は変わるのですが、あった出来事を思い返すということをしていると体感時間が長く感じられるというのがあります。”何もない毎日”よりも何かあったと思えた方が日々を実感できますからね。最近毎日が一瞬で終わると言う方は実践することをオススメします。)
感謝の心は、まわりの人間との関係性を深めることにも繋がります。
良い気分でいるだけでもそうですし、人に対して感謝をしていれば、当然良いコミュニケーションもとれますよね。
ポジティブに捉える
次に、ポジティブな考え方を身につけるということです。生きていれば嫌なこともたくさん起きますよね。ですが、それらも見方を変えるだけでポジティブな考え方にすることができます。
- 怪我をしてしまった⇒これくらいで済んで良かった。
- 信号が赤になった⇒今通れていたらどこかで事故ってたかも。
- 靴が壊れた⇒負担をかける姿勢の悪い歩き方をしてしまっているかも。
などなど、だいたいの物事は良い面に目を向けることが可能です。
ネガティブな考え方が侵入しやすいと感じたら、それを肯定的な言葉や思考に変えるトレーニングを行いましょう。例えば、「できない」ではなく「できる方法を見つける」といった風に、ポジティブな言葉を使うことも重要です。
仕事での課題に取り組む際や、人間関係においても、ポジティブなアプローチは解決策を見つける手助けとなります。積極的な思考は自己肯定感を高め、幸福感を増大させます。
”今”に集中する
不安というのは、未来と過去を想像することで湧き上がってくるものです。
いま現在、この瞬間に集中し、感じてください。何も起きてはいません。
不安を感じさせるのは未来と過去を想像したとき、すなわち自分が作り出しているものなのです。
瞑想をすることでもこの能力を高めることはできるのですが、瞑想に関してはまた別の記事で書かせて頂きます。
※瞑想はオカルトチックな印象を持つ方も多いですが、実際は何種類もあり、科学的に絶大な効果をもたらすものもあるというのがわかっています。グーグル社等が有名ですが、世界的な大企業は業務時間内に瞑想の時間を取り入れたりもしています。多くの成功者やアスリートもやっている方は多いですね。
不要な想像をやめることで、ストレスが軽減され、幸福感が広がります。日常の小さな瞬間に集中して味わうことでも生活がより豊かなものになりますね。美味しい食事、優れた芸術作品、自然の美しさなど、身の回りには感動的な瞬間がたくさんあるものです。
恋人との初デートを想像してみてください。好きな人と過ごす一瞬一瞬、同時に何かをしながら時間を過ごしますか?絶対にひとつひとつを噛みしめるように相手のことだけを考えながら楽しみますよね。
一つに集中しているからこそ幸福が増大されているわけです。
「ながら○○」というのが普通のことになっている現代社会ですが、一つに集中することこそ自分を幸せにしてあげる大切な要素なんです。
「自分(=最も身近な人間)」を愛する
まわりに目を向けることについて上述してきましたが、自分自身に目を向けることは幸せの基盤となるものです。最も大事と言っても過言ではありません。
自分を責めてしまう人は多いですが、やり過ぎは禁物です。ついついネガティブ思考になってしまいます。
ミスをしたらなぜそうなってしまったのかだけを考えましょう。そして、次にそのミスをしなければ、自分を褒めてあげましょう。
これは一つの成功体験です。
ミスをした数だけ後の成功体験へと昇華させることができるのですから、ミスは良いことだとさえ言えるでしょう。成功体験があればあるほど自信を持てるようにもなります。
ですが、「自責の念」というのは大切です。何か起きたらなんでもまわりのせいにする人もいますが、その中でも自分がもっとできたことはないかに留意します。そうすればさらなる成長ができますからね。
これが重なるだけ自身も持てますし、自分を好きになることができます。
自分というのは、最も近くに存在する他人だと、私は思います。自分ですが、他人です。
自分の中にはいろんな自分が存在していて、人とコミュニケーションをとるとき、外に出ている自分とは、その中の一面でしかありません。
また、客観的に自分をみるという、心理学用語でメタ認知というものがあるのですが、その能力を向上させることでより一層自分自身を俯瞰してとらえることができます。要するにもはや他人です。
最も近くにいる人間を愛せずに幸せになれるでしょうか。なかなか難しそうですよね。
まずは身近な人間から愛を注いでいきましょう。
他者との繋がりを大切にする
孤独というのは幸福とは遠いものです。家族、友人、恋人、職場、こういった人間関係は人間の幸福度に直結します。実際に幸福度が高いという人間は人間関係が良好であるというデータがあります。
収入だとか運動能力だとか体型だとか知能だとか、そういうものよりも、本人が求める人間関係を構築できている人間こそ幸福度が高いのです。
※ちなみに、収入だと年収が1000~2000万円までは幸福度があがっていくのですが、それを超えるとどんどん幸福度が下がっていきます。知能だとIQが120あたりの人が最も幸福度が高くなりやすいというデータもあります。
通行人を見るだけで幸せを獲得できる最強スキル
人は自分だけでなく周りの人の幸せからも幸福を得ることが出来ます。
そこで、慣れないとなかなか難しいのですが、最後に『最強の幸福マインドセット』をご紹介します。
Lv1.近しい人の幸せを願う。
Lv2.街ゆく見知らぬ人たち数人の幸せを願う。
Lv3.街ゆくすれ違う人たち全ての人の幸せを願う。
これができるようになると無限に幸福を得ることが出来ます。
外界から自由に幸福を獲得出来るので、もはやNARUTOの仙人モード(外からの自然エネルギーを使ってチャクラを練る)と同じです(?)
上記のLv2~3は、どんな人なのか「想像」することでそれを可能にします。
子供を見ると幸せな気持ちになる方、仲良く歩いている老夫婦を見ると幸せな気持ちになる方、いると思います。逆に、カップルを見るだけでイラっとする方、歩きスマホを見るとイラッとする方、そんな方もいると思います。
人に対して好意を持つことには、一つ条件があるんです。それは、『ストーリーを知ること』(=想像)です。
自分の子供や家族はもちろんですが、友人でもそう、アイドル/推しでもそう、好きで愛情を注ぐ対象には必ずその人の生きてきたストーリーを知っていることが前提なんです。
これらに関して詳しくこちらに書いているのでよろしければ読んでみてください。
また、イラっとする、つまり怒りをもつというのも条件があります。それは、自分の『ルール』に違反したと感じたときに生じるということです。
どれも”自分が守っていること”、”自分が絶対にやってはいけないと思っていること”を他人がやった時にこの怒りというものが発生しているはずです。
これらに関しても詳しく書いているのでよろしければ読んでみてください。
つまり何が言いたいかと言いますと、これらを知れば、人に対する感情というものは自分でコントロールできるということです。
子供でも仲の良い老夫婦でも、無邪気、無害、愛、などを想像しますよね。だから幸せを感じられるんです。
カップルや歩きスマホは、嫉妬、危険、無神経、などを想像するのだと思います。だからイラっとするのでしょう。
道行く人を見てみましょう。その人はどんな人でしょうか。想像してください。
どんな家庭環境で、どれだけ愛されて育って、今も誰かに愛されている。どんなことが好きで、どんな人間なのか。どうしてそのような人間になったのか。思い浮かべてみてください。その人のストーリーを勝手につくってしまうんです。
わかればわかるほど、その人に対して勝手に愛着が湧いてきます。
そんなのただの妄想じゃんって思うかもしれません。妄想でも良いんです。それで幸せを感じられるわけですし、誰にも迷惑をかけません。
ですが、この辺は直感だとか、心理学の知識を応用すればだいたい見抜けるようになってきます。
科学的にも、人間のもつ直感、すなわち第一印象というのだけでも、その人の6~7割は当てることができるというのがわかっています。逆に、少し話すといらないノイズが混ざってしまい、どんどん見抜くことが難しくなるということもわかっています。なので本当に理解するにはもっともっと深い関わりをもつようになってからということですので、それまでは第一印象に従った方が無難なのです。
あとは姿勢、髪型、顔つき、歩き方、ファッション、等々、情報はたくさんあります。そこからだいたいの人間像を想像することができます。
どんな人かを知れば、もうストーリーを知ったと同義、最初と比べたらだいぶ好感度が上がっているはずです。
言わずもがなですが、自分の嫌いそうな人を読み解こうとしなくていいですからね。好きを感じることが目的ですので無理はなさらぬように。
このように、まわりの人たちの幸せを存分に願ってあげてください。あなたの大切な人に幸運が訪れた時と同じように、他人にもそう、思ってあげてください。
できるようになればなるほど、あなたの幸福度も爆上がりしていることでしょう。
おわりに
幸福をつくるためのマインドセットは、日常の小さな瞬間から構築されます。感謝の心を持ち、ポジティブな考え方を身につけ、現在に集中し、自己を受け入れつつ他者とのつながりを大切にすることで、幸福感は確実に向上します。
人それぞれ異なる価値観や生き方がありますが、共通して言えるのは、内面からくる幸福感が豊かな人生を築く重要な鍵であるということです。日々の生活においてこれらのマインドセットを育てる努力を怠らず、幸福な人生を築いていきましょう。
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